さて。
今日は3月11日です。
もうあれから9年ですね。
最近お父さんを津波で亡くしたというお嬢さんに偶然出会いました。
地震の後、自宅を片付けていて流されたそうです。
あまり詳しくはお聞きしませんでしたが。
震災当時もそうでしたが、
彼女のような遺族の方に、未だ迂闊にかける言葉は見つかりません。
見つかるはずがないんですよね。
何を言ってもそれは、嘘になる気がして。
そして毎年この日がくると、
あの日自分がどんな事を考えていたか思い出すんです。
あの日、僕も仕事で塩釜にいて、地震の後家に帰ろうとしたのですが。
たまたま山側の道を選びました。何となくです。(皆と同じく津波の事は頭の片隅にも無かったです。それが結果としては良かったのでしょう)。
信号は止まって、雪も降ってきました。
(普段30分の道が2時間くらいかかりましたかね...)
電気も水道もガスも止まった自宅に帰ると、当然のごとく、しっちゃかめっちゃか😢(土足で入りました😁)
そんな部屋から夜、東の方では多賀城のコンビナートが燃えているのが見えました。
寒いし、マンションもなんか怖いので車の中で一夜を過ごしました。
星がとてもきれいでした。
そんな時、僕は(残酷かもしれませんが)ごくごく素朴に思っていたのです。
人は自分が思ってるより簡単に死ぬんだな。
生きている事は当たり前ではないんだな。
(この星空の下で)たまたま生かされているんだな。
と。
そんなことを思い知らされ、つくづく実感していました。
そして今も思います。
あの日、亡くなった方々に比べたら。
我々は全員、
一人残らず、
幸せです。
追記。
本日、名取の閖上で午後2時46分頃、見事な虹が現れたそうです。
みんな、この虹を渡って帰ってきたのかな..
おかえり!
ただいま!
おかえりなさい。